CAE 4x4について。 

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昨今はオーディオスイッチャーというと、ペダルボード向けのものなら1万円代からでも入手できてしまいますので、かつてのCustom Audio Electronics 4x4はなんて高かったんだろうか、と思う方も多いと思います。

CAE 4x4は、1Uサイズで4ループに4ファンクションコントロールという、最近のスイッチャーと比べるとあまりにも機能的に貧弱です。とはいえ、25年以上の時を経て、何か技術的なブレイクスルーがあって昨今のスイッチャーのような小型化が図られたのかというとそうでもなく、そもそも構造が違うことには少し着目してあげてもいいんじゃないかと思います。

この間のギターシステムの記事でも触れましたが、昨今のオーディオスイッチャーのほとんどがBradshawデザインのものも含めてリレー回路が用いられているのに対して、4x4ではフォトカプラ(opto resistor)を使ってデザインされています。

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基板は外すのが面倒なのと、以前撮った画像ですが、パーツは確認できませんが内部はこんな感じです。リレーのスイッチングシステムだと黒い小さなOMRONとかのリレーがループの数に応じて搭載されている、みたいな感じだと思いますが、確かに4ループ4ファンクションにしては部品点数が多そうだ、というのはなんとなく感じられると思います。そもそも、4x4の場合1つのループにIn, Send, Return, Outと4つの端子が用意されていたのも良かったところです。ペダルボードではSend, Returnさえあればいいのですが。

懐かしのオーディオスイッチャーといえばGCXなんかもありますが、あれはリレーだったと思います。

最近のCAE製品ではリレーが使われているのですが、以前、Bradshawにリレーを使うようになった理由を聞いたことがあります。

その回答は、これまで色々なタイプのスイッチングシステムを製作したことがあり、フォトカプラを使ったループシステムはスイッチングが静かで音が良いが、部品点数が多く製作にも手間がかかり、しかも動作に必要な電力も大きいため、約8倍(!)ものコストがかかる、というものでした。

もちろん、高価であるからやめたというだけではなく、リレーも音は良いしノイズについても自分なら最小限に抑えることができる、とのことでした。実際、ノイズについての苦情はほとんどないそうです。僕が2x4で組んだシステムでもノイズは問題になりませんでしたし。ボードによっては盛大にボンって鳴るものもありますもんね笑。ワイアリングやレイアウトに問題があることもありますが、スイッチャー自体に問題がある場合もあります。似ているように見えて構造やデザインが違うというのは着目すべきだと思います。

また、昨今のギターシステムがペダルベースになっていることについても言及がありましたのでより多くのループを搭載する需要とシステムの小型化への対応という側面もあったのだと思います。

2x4は、4x4と同時期にも生産されていたスイッチャーですがフォトカプラは使われていませんが、SPDTリレーが各ループのIn/Outに1つずつ配置されています。通常のスイッチャーと比べると贅沢な構成になっていると思います。

アメリカはシステムが大きくても大丈夫だよね、というのは今でもある程度その通りなんだと思いますが、やはり向こうでも省スペース化は求められているみたいですね。

そんなことに思いを馳せながら4x4を鳴らしてみるとまた印象が違うかもしれません。

とはいえ、僕みたいに4x4とか2x4を並べてこんなことを言っているのは物好きなのだということは、自戒も込めて改めて認識したいと思います。


コメント

こんにちは。
いつも勉強になります。
現在、3+seとGTR4000をコアに12Uラックを組んでいます。
2X4はフロントパネルも充実しており魅力を感じますが、
ミキサーを使ったドライ&ウェットのシステムだと、各ループのin&outが無くエフェクターの台数によっては限界を感じます。
(まぁそれを考えるのも楽しみですが…)

今はHushもプリセットできる初期のPatchmateに落ち着きました。
スイッチングとしては、かなり古い部類ですが重宝しています。

コメントありがとうございます!

こんにちは。
いつも読んでくださっているとのことありがとうございます。

ミキサーやラックエフェクターを使ったシステムだと、In/Outがないことに不満を覚えるのも当然だと思います。In/Send/Return/Outがあると拡張性が違いますもんね。システムに応じてスイッチャーを検討する楽しみ、というのもよく分かります。

記事に書いたGCXもそうですが、Patchmateも根強いファンがいるスイッチャーですよね。
スイッチャーはシステム全体のサウンドをがらっと変えてしまうアイテムなので、お気に入りのスイッチャーがあるのはとても素敵なことだと思います。

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